1米株は3つの追い風で急伸し、S&P 500は6,967.38(+1.18%)、Nasdaq 100は10日連続高で2021年以来最長、ダウも+0.66%と主要3指数が揃って上昇。S&Pは過去最高値まで視野に入れる水準まで戻した。
2牽引したのは (i) パキスタン仲介による米イラン和平協議第2ラウンド観測、(ii) 3月PPIが+0.5%と予想の+1.1%を大きく下回りインフレ懸念後退、(iii) JPモルガン・シティグループ・J&Jの決算ビート — の三つ。WTI原油はイラン戦争プレミアムが剥落し-7%で$92割れ。
3一方で Wells Fargo は複数指標ミスで-5%、JPMは通年NII見通しを$104.5B→$103Bに下方修正するなど、銀行セクターのなかでも強弱が鮮明に分かれた。Alphabetは Citi が90日監視リスト入りさせるニュースで上値を抑えられた。
S&P 500、イラン戦争損失を完全回復 — 和平協議再開期待で過去最高値圏まで戻す
パキスタン仲介の米イラン和平協議第2ラウンド観測が広がり、S&P 500は1.18%高の6,967.38で引け、約半月前のイラン戦争勃発前の水準を完全に回復した。Nasdaq 100は10日連続高を記録し、2021年以来最長のラリーに。WTI原油は-7%で$92割れと、戦争プレミアムがほぼ全て剥落。市場は過去最高値まで指呼の間にある。
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三本の矢が同時に刺さった日 — イラン・PPI・銀行決算のトリプル追い風
和平協議観測・インフレ鈍化・決算ビートが同日に発火。リスクオン局面の解釈と次の検証ポイント
4/14は、2026年4月の相場の転換点として記憶される可能性がある。(1) パキスタン仲介の米イラン和平協議第2ラウンド観測、(2) 3月PPIが市場予想+1.1%に対し+0.5%と大きく下回り、コアは+0.1%とわずかな上昇、(3) JPM・Citi・J&J の決算ビート — これら3つが同一日に同時発火するのは2025年以降で最もクリーンなリスクオン材料。戦争開始前の水準を完全に取り戻し、S&Pは過去最高値まで残り1%の圏内に入った。
ただし、すべてが順風というわけではない。JPMは通年NIIガイダンスを$104.5B→$103Bに下方修正し、Wells Fargoは-5%で明暗を分けた。200日線乖離率は+11.8%まで拡大しており、短期的な過熱感は否定できない。Fear & Greedは41(Fear)と市場参加者のセンチメントは実はまだ慎重で、これは逆に下値の堅さにもつながる。
編集部は、このリスクオン局面を「過剰に信じすぎず、過剰に疑いすぎない」中立ポジションが適切と見る。和平協議は予備的段階で、ブレークダウンすれば即座に原油とVIXは逆回転する。4/16の小売売上、BAC/MSの決算など次の検証ポイントが短期間に連続している。今週中の大きなポジション変更は避け、データポイント通過ごとに少しずつ調整していく姿勢が合理的だ。
※本稿は特定の有価証券の売買推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任においてお願いします。